
電波さえ届けばどこでも快適なインターネットが可能。
それがポケットWiFi。
年々着実にシェアを伸ばしつつあるポケットWiFiですが、その速度の向上はすさまじくさすがに1Gbpsの光回線には及びませんが、一昔前の光回線速度100Mbpsは軽く追い抜かすほどの速度になりました。 2009年の登場時と比較しますと大違いです。
最近では光回線の代わりにポケットWiFi一つで事足りるのではないかという話もでています。ポケットWiFi一つの契約で済めば、光回線とポケットWiFiの2契約時と比較して通信費は大幅に削減できます。 でも実際のところ、ポケットWiFiで光回線の代用はできるのでしょうか?
ポケットWiFi特有の通信速度制限の問題もあるので気にかかります。
このコンテンツではポケットWiFiと光回線、どちらを使うのがお得なのか両者の長所や短所をふまえながら比較分析していきたいと思います。
ポケットWiFiを使うメリット
早速ですが、ポケットWiFiを使うメリットについて見ていく事にしましょう。 まず、ポケットWiFiの一番大きな魅力はなんといっても対応エリア内であればどんな場所でもインターネットが可能という点でしょう。このポケットWiFiの出現で、以前と比較してビジネスマンたちのワークスタイルも変わりノマドワーカーという言葉も生まれました。 また、っスマホ時代に突入しパケット通信を多く使用するようになったため、そういった方にとってポケットWiFiは必需品となってきました。
ネット上での契約から3日もすればルーターが届いて、すぐにつなげられるという点から回線工事の必要がまったくなく光回線と比較すると非常に簡単な手続きでインターネットをはじめられるのも大きなメリットです。
万一の引っ越しの際にも面倒な回線変更手続きも必要ありません。 ポケットWiFiの最大のメリットは手続き簡単でどこでも使える利便性といえるでしょう。
2つのニーズ
次にポケットWiFiのニーズはどのようなものがあるかを見ていく事にしましょう。主なニーズは以下の2種類です。① 光回線の代替用
② 外出用
光回線の代替用
今回のコンテンツで一番気になる部分はポケットWiFiと光回線を比較して光回線の代替として使えるのかという事ではないでしょうか?
結論からいいますと完全ではないですが光回線の代わりに使う事は可能です。
その際に注意点として料金プランは必ず無制限プランに加入しておく必要があります。
そうでないと通信量に上限が課せられてしまうため、後に通信制限がかかってしまうからです。
※注意 無制限プランでも通信制限は存在する。
ポケットWiFiを光回線の代替として使用する際には通信プランを無制限プランに加入しておく必要があるといいましたが、ポケットWiFiは無制限プランといっても実は通信制限が存在するのです。それが3日制限です。
これは直近3日間のうちに既定の通信量を超えますと超えた日より翌日にかけてまで、通信速度規制がかかるものです。
3日制限にかかる通信量と制限内容ですが、大手のUQWiMAXとY!mobileでは両者の比較に差はなくどちらも下記の通りになっています。
制限までの容量:3日10GB
制限内容:18時~翌2時頃までの混雑時間帯の速度を1Mbpsに制限。
ちなみに3日10GBといいますとどれぐらいのものなのでしょう?
下記にパソコンでのYoutube視聴に例えてグラフにしてみました。
画質 | データ量/5分 | 10GB |
超画質 | 約113MB | 約88回(約7時間) |
高画質 | 約60MB | 約166回(約13時間) |
標準画質 | 約17.5MB | 約750回(約47時間) |
低画質 | 約10MB | 約1,000回(83時間) |
3日制限となってはいますが、実質は無制限と光回線の制限なしと比較してもなんら変わりはありません。
外出用
家では光回線を使用するので、あくまで外出用だけと割り切ってポケットWiFiを使用するのであればポケットWiFiの料金プランを7GBプランに落として使用するとコストの面でお得かと思われます。無制限プランと7GBプランを比較しますと料金的に7GBプランのほうが安いからです。7GBプランとは月に使える通信量が7GBに固定されているもので当然7GBを超えますと通信速度制限がかかってしまうのですが、外出時のみに使用を限定するのであればなんら問題はないかと思われます。
ただし、7GBプランの制限仕様は3日制限と比較して厳しく、制限にかかってしまいますと翌月までの速度が128kbpsに制限されてしまいます。
3日制限時の1Mbpsと7GB 制限時の128kbpsを比較しますと、その差は大きく128kbpsでは普通のネットサーフィンもストレスを感じる速度になる為、制限にかからぬよう注意が必要です。
両者を比較!メインで使うなら?
では、実際にポケットWiFiと光回線、メインで使う事を想定するならどちらがいいか比較してみましょう。この比較に関してはケースバイケースで使用する環境によって、どちらがメインでの使用になるかが変わってきます。
まず、ポケットWiFiをメインで使うほうが良いケースから紹介していきましょう。
徹底比較 ポケットWiFiをメインで使うケース
使用は1~2人などといった少人数での接続を想定して比較するならポケットWiFiです。ポケットWiFiは無制限プランであったとしても3日制限のように光回線にはない通信速度制限があります。 一台程度の接続では問題ないと思われる3日制限ですが接続台数が増えますと通信速度制限にかかる可能性がでてきます。
そのあたりを考慮してポケットWiFiをメインで使われるのであれば1~2人程度の接続台数がベストだと把握しておくのが良いでしょう。
徹底比較 光回線をメインで使うケース
次に光回線をメインで使用するケースでが、主に会社などの事業用を想定して比較するなら光回線が良いでしょう。理由としては一般家庭での使用と比較して会社での使用は接続台数が圧倒的に多くなるからです。通信制限の問題もあるのですが、ポケットWiFiでは接続可能台数をオーバーしてしまう事になるからです。
また速度の安定度も無線WiFiと比較し有線のほうが優れている為、こういったケースでは、ポケットWiFiと比較しますと光回線の使用が良いでしょう。
光回線はこんな方におすすめ
ポケットWiFiをメインで使う事に関しては、概ね把握していただけたかと思われます。では光回線はどういった方におすすめなのでしょうか?
まず一つは先ほどとも内容が重複しますが事業用での回線を想定し比較した場合です。
接続台数の問題と速度の安定性で比較しますと光回線のほうが確実だからです。
もう一つは使用用途で速度が必要な場合での比較です。
ポケットWiFiの速度は年々向上してきているとはいえ、それでも光回線の1Gbpsと比較しますとかないません。
インターネットの使用用途に大容量データのやり取りなどがメインなどの方は速度と安定度で比較してみた結果、光回線を使う方が賢明といえます。
自分の利用容量、求めるサービス等で比較するのが重要
ここまでの話をまとめますと、両者を比較してどちらが優れているかというのは一概には判断できないという事が分かります。自宅用なのかオフィス用なのかといった環境での比較か?大容量データのダウンロードやアップロードを想定とした速度や安定度での比較なのか?外出時がメインなどといった使用用途での比較か?月額料金を安く抑えたいといったコスト面での比較か?
比較対象によって答えは変わって来るといえます。
必ずこれだという答えは導きが難しいものの、ここで紹介した比較内容などをご覧いただければ自身に合った最適なものがどちらか比較しやすいかと思われます。
一度、この内容を踏まえてどちらが良い自身にあったものを比較してみてください。